2010年09月02日

台風後の対策 かいよう病

台風後の対策 (かいよう病について)

来年度は外観のきれいな青切り果実を作るために
台風後の「かいよう病」対策をしましょう。


先日は台風7号が本島北部を通過しました。
台風後のような強い風の後に用心すべき病害に「かいよう病」があります。
かいよう病は葉、枝、果実に発生します。
病斑は点状から始まり円形、淡黄色、水浸状の斑点がのちに表面がやや盛り上がり、中央部がコルク化し、病斑の周囲に黄色のふちどりが生じます。


台風後の対策 かいよう病

伝染源は樹上の葉、枝などです。
風雨によって病原菌が病斑から流れ出し広範囲に飛散し傷口から感染します。
特に台風やハモグリガ(エカキムシ)による葉や枝の傷口は感染を助長します。



台風後の対策 かいよう病

よって台風通過後の対策としては発病枝葉の除去を行います。

また薬剤防除については台風前後を重点に散布をする必要があるのですが今回はすでに通過しましたので台風後の対策としてコサイドボルドーの散布をお奨めします。


コサイドボルドーは有機リンなどの化学農薬と違い新JAS法有機農産物に使用できる農薬であり、収穫前日にも安心して散布することが出来て回数の制限もなく、環境にやさしい農薬と言われています。(散布する際はクレフノンの混用をお勧めします。)

しかし、散布する液の調整や他の農薬との混用の際に気を付ける必要がありますので
使用の際は注意書きをよく読んで正しくお使いください。



参考HPです。
http://www.mbc-g.co.jp/agro/products/109k.shtml
台風後の対策 かいよう病
コサイドボルドーです。

台風後の対策 かいよう病
クレフノンです。

また、台風通過後のかいよう病に効く化学農薬としては「バリダシン液剤5」があります。
こちらは収穫前14日の間隔が必要になります。

台風後の対策 かいよう病

以上の農薬はJAおきなわ大宜味支店で販売されております。


来年度は外観のきれいな青切り果実を作るために
台風後の「かいよう病」対策をしましょう。



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